汚れている溶液中から特定の物質を高感度に測定する技術

ー 外乱に強い高感度電気化学センシング ー

研究のねらい

電気化学を原理とするセンサは多くの物質を高感度に測定することが出来ます。 しかし、測定するための電極は夾雑物などの汚れ(外乱)に非常に弱く、感度を維持するために十分な前処理など専門的な技術が必要となります。 本研究では誰もが実施できる簡易な前処理のみで高感度測定可能にするための技術開発を実施しています。

主な成果

電気化学的な高感度測定を可能にする金ナノ粒子をホウ素ドープダイヤモンド電極上に再現性高く高密度修飾することが可能な技術を開発。
水銀を対象に0.25 ppb(環境基準値2分の1の極低濃度)の電気化学測定を土壌溶出液中で達成。

金ナノ粒子修飾ホウ素ドープダイヤモンド電極

夾雑物が引き起こす感度低下

夾雑物の影響を受けない濃度判定技術

用途・展開先

重金属高感度測定、簡易測定キットの社会実装

成果リスト

外部リンク

1)産総研プレスリリース
「土壌中の微量な有害物質を検出」

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