"化学物質の個体群レベル生態リスク評価手法の開発@―急性および慢性の毒性データを用いた外挿手法の提案と検証"

林 彬勒、Meng Yaobin

産業技術総合研究所

第41回日本水環境学会年会要旨集、pp.198-198 (2007)


概要

化学物質の影響から生態系を保全するには,少なくとも個体群レベルの観点からの評価が必要になる.本研究では,急性毒性値(例えばLC50やEC50)や慢性毒性値(例えば,NOEC)などの比較的報告例が多いものの,情報量が少ない毒性値を用いて,個体群レベル生態リスク評価に必要となる個体群影響の予測無影響濃度(PNEC)を推定するための外挿手法を提案した.提案した外挿手法を検証するため,ノニルフェノル(NP)を例に,詳細な毒性情報を含んでいるフルライフサイクル試験データなど,情報量の異なる毒性データを用いた個体群レベル評価の結果を比較し,手法の信頼性や不確実性,今後の展開について議論した.

キーワード

個体群レベル生態リスク評価、予測無影響濃度


化学物質リスク管理研究センター

独立行政法人 産業技術総合研究所