"ニッケルの国内排出量推定と発生源寄与推定"

川本 朱美、恒見 清孝

産業技術総合研究所

日本リスク研究学会第19回研究発表会講演論文集第19巻

   


概要

有害大気汚染物質であるニッケルの発生源特定を目的に、国内のニッケル排出量を推定した。2002年度のPRTR排出量に加え、火力発電、石油精製、製鉄での重油燃焼に伴う排出、ゴミ、下水汚泥の焼却に伴う排出、自動車燃料からの排出を想定した結果、固定発生源における石油製品の燃焼に伴う排出が主要な発生源であることを明らかにした。さらに排出量が大きい石炭・重油燃焼、廃棄物焼却等の発生源について、実測データから寄与を検証するために、国設大気測定局の金属成分濃度データを対象として多変量解析を行ったところ、石油製品の燃焼が発生源として寄与していることを裏付ける結果となった。

キーワード

ニッケル, 排出量推定、発生源, 多変量解析


化学物質リスク管理研究センター

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