"メソスケール気象モデルを用いた長期平均濃度分布評価手法の検討(II)高濃度オゾン評価への適用の試み"
吉門 洋1, 椿 貴博2, 佐々木 寛介2
1産業技術総合研究所
2日本気象協会
大気環境学会誌, Vol.41 No.1 pp.15-26 (2006)
概要
メソスケール気象モデルにオイラー型の物質輸送拡散モデルを組み合わせた濃度分布シミュレーション手法を用いた大気汚染の長期評価手法の可能性を検討した。本稿ではその手法のオゾン(光化学オキシダント)への適用を試みて、関東地方における濃度実態の解析と合わせ、必要なモデル性能について考察した。モデルの精度とシミュレーション代表日選択方法に検討の余地があるが、この評価手法により有用な分析が可能であることが示された。
キーワード
long-term simulation, mesoscale meteorological model, weather patterns, local ozone, Kanto district