"動的サブスタンスフロー分析を用いた確率的環境排出量推定−DecaBDEへの適用"
山口 治子, 恒見 清孝, 東海 明宏
産業技術総合研究所
日本リスク学会第18回研究発表会講演論文集, Vol.18 pp.7-12 (2005)
概要
生産から廃棄までの動的サブスタンスフロー分析を用いた排出量推定方法を構築し、日本全国を対象としたDecaBDEの環境排出量を推定した。この環境排出量推定モデルをAIST-E3(National Institute for Advanced Industrial Science Technology; integrating Environmental Emission Estimation model for all product chain)と名付けた。さらに、網羅的な文献調査から選択された排出係数と排出速度係数をAIST-E3に適用して、経時的な環境排出量を推定した。また、環境排出量に対する感度解析の結果から感度が高いパラメータと個々の変動幅が大きいパラメータについて、確率分布を設定し、排出量の確率的推定を行った。
キーワード
Dynamic substance flow analysis, Frame retardant, Decabrominated diphenyl ethers, Probabilistic emission estimation, two-dimensional Monte Carlo-based analysis