"世代間のリスクトレードオフ"
岸本 充生
産業技術総合研究所
国民経済雑誌, Vol.192 No.2 pp.43-58 (2005)
概要
地球温暖化や残留性化学物質など、次世代への環境リスクをどのような原則で管理していくかは、大きな社会的課題となっている。本研究では政策選択型のコンジョイント分析を用いて、子供を疾病から1人救うことにどの程度の重み付けが与えられているのかを検討した。ある人数の子供を疾病から救う政策と同じ効用をもたらすためには、大人を対象とする政策では約390人、高齢者を対象とする政策では約740人の救済人数を増大させる必要があることが明らかになった。
キーワード
次世代、リスクトレードオフ、疾病リスク、コンジョイント分析