"応用一般均衡分析による難燃剤規制策の評価

武藤 慎一1, 東海 明宏2

1大阪工業大学
2産業技術総合研究所

環境システム研究論文集,
Vol.32 pp.287-296 (2004)


概要

難燃剤は,耐火性を高めるための素材として様々な産業で使用され,我々の生活における火災に対する安全性を向上させている.しかし,難燃剤には有毒な化学物質が含まれており,健康面での被害が懸念されている.

そのため,適切なリスク管理が必要となるが,難燃剤が多くの産業にて使われていることを考えると,規制による産業活動および生活への影響を極力抑えるような方法を検討していくことが重要といえる.

本研究では,難燃剤規制策を導入した場合の費用,便益の分配,波及構造を明らかとするための応用一般均衡(CGE)モデルを開発し,数値シミュレーションに基づき難燃剤規制のための課徴金制度を評価した.

キーワード

化学物質、リスク管理、政策評価、CGEモデル


化学物質リスク管理研究センター

独立行政法人 産業業技術総合研究所