"集水域の特性分類に基づく暴露解析手法の提案 −4-ノニルフェノールを例として−

石川 百合子, 東海 明宏, 中西 準子

産業技術総合研究所

水環境学会誌,  Vol.27 No.6 pp.403-412 (2004)


概要

日本におけるノニルフェノールの暴露濃度について、モニタリングデータや流域属性データを収集整理し、全国水系データベースを作成するとともに,集水域の類型化および簡易暴露解析を可能とする方法論を提案した。

まず、クロス集計と判別分析によって高濃度水系と低濃度水系になり得る水系を類型化し、暴露濃度の形成要因の観点から、「産業起源」,「下水道起源」,「非点源」,「希釈除去」,「その他」の5つの類型区分に分類した。

さらに、人口密度や都市活動,製造業の流域特性の指標を用いて主成分分析を行い、水系の類型区分を特徴付け、その分類結果について暴露濃度を推定するための重回帰式を得た。

キーワード

4-ノニルフェノール、水系分類、暴露解析、重回帰分析、集水域特性


化学物質リスク管理研究センター

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