"東京都心部ビル屋上の気象観測に基づく熱環境の評価"
吉門 洋1, 近藤 裕昭1, 亀卦川幸浩2
1産業技術総合研究所
2富士総合研究所天気, Vol.49 No.11 pp.887-899(2002)
概要
都市の熱環境とエネルギー消費構造の相互関係を解明し、改善の道を探るための統合数値モデルの開発・検証に有用なデータを得るため、東京都心のビル街の屋上で気象要素を測定し、屋上面熱収支を主要項別に見積もった。
四季の典型的な快晴日を比較すると、ビル表面の加熱による顕熱放出や壁体の蓄熱による午後から夜間にかけての再放熱は夏に格別大きいわけではなく、むしろ春の方が大きかった。キーワード
都市熱環境、ビル屋上面熱収支、東京ヒートアイランド、顕熱フラックス、Jurges式