"アンチモン及びその化合物の有害性評価の現状と動向
‐特に発がん性のリスク評価について

岩田 光夫、村井 水保、東海 明宏


産業技術総合研究所       

日本リスク研究学会第20回研究発表会 (徳島大学 2007/11/18)


概要

難燃助剤として使用されている三酸化アンチモンを主な対象とし,その他,アンチモン及びその化合物も評価の対象とする.先ず,長期の暴露によるヒト健康影響に対する有害性とリスク評価の状況についてまとめ,基準値などの根拠になっている証拠(動物実験など)について整理してまとめる.続いて,既存のリスク評価書の記述や動物試験結果等の内容をもとに,有害性の全体像を概観する.最後に,リスク評価に用いる有害性評価についての動向,特に吸入経路での三酸化アンチモンの発がん性についてはMode of Actionの考え方に沿ってまとめ,参照値を決定する根拠に関する見解を示す.

キーワード

Antimony and Its Compounds, Toxicological Profile, Carcinogenic Risks, Mode of Action


化学物質リスク管理研究センター

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