"小児の環境化学物質リスク評価"
桑 詩野1、吉田 喜久雄2、益永 茂樹1
1横浜国立大学大学院
2産業技術総合研究所日本リスク研究学会第20回研究発表会 (徳島大学 2007/11/10)
概要
現行のリスク評価では、小児の脆弱性があらかじめ懸念されている化学物質以外については評価の枠組みの中で小児(胎児、乳幼児から思春期まで)が特別に評価されることは通常ない。そこで、環境化学物質に対する小児の脆弱性を保護もしくはそれに関する社会的懸念を解消するため、本研究では通常の評価の枠組みに小児の評価を盛り込むことを提案したい。この研究の第一報として、ここでは小児の体内における化学物質動態に焦点をあて、既存文献のレビューによる既存小児評価手法の枠組みの長所と短所の解析結果と小児PB-PKモデルを中心とした現行評価手法への小児評価導入の枠組みについて発表する。
キーワード
化学物質,リスク評価,小児,体内動態,評価の枠組み