"生産地と消費地の地域特性を考慮した農・畜産物経由の化学物質暴露の解析"
吉田 喜久雄、手口 直美
産業技術総合研究所
第20回日本リスク研究学会研究発表会 (徳島 2007/11/17)
概要
現在,種々の用途に使用されている化学物質の中には,プラスチック添加剤等のように,その機能から低揮発性で疎水性の物質も多く存在する。これらの物質が製造,使用,廃棄等の段階から環境中に排出された場合,その物性のため環境媒体から農・畜産物等に移行し,蓄積され易い。このため,ヒト健康リスクを適切に評価するには食物経由の経口摂取量の情報が必要不可欠であるが,食物中濃度等の既存情報が欠如した多数の物質全てについて実測ベースで摂取量を把握することは不可能である。そこで,生産地別の主要農・畜産物中濃度分布と消費地別の経口摂取量分布を適切に推定する暴露解析手法を検討し,既存モニタリングデータによる検証を行った。
キーワード
化学物質,農産物,畜産物,経口暴露,摂取量