"関東地方におけるオゾン濃度の前駆物質排出量に対する感度の推定" 第48回大気環境学会年会

井上 和也、吉門 洋、東野 晴行

産業技術総合研究所

  第48回大気環境学会年会 (岡山県岡山市 2007/9)


概要

大気中硝酸濃度を関東地方の5地点において合計4日間(解像度は2時間)測定し,オゾン濃度の前駆物質排出量に対する感度の指標となる大気中オゾン/硝酸濃度比を導出した。その結果,晴天・高温日におけるオゾン/硝酸濃度比は,東京都心部で小さく,郊外部で大きいという系統的な差があることがわかった。この結果に基づき,晴天・高温日におけるオゾン濃度は,首都圏ではVOC排出量に対する感度が高いが,郊外部ではNOx排出量に対する感度が高いと推定した。

キーワード

オゾン,硝酸,光化学指標,NOx-limited,VOC-limited


化学物質リスク管理研究センター

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