"酵素反応を利用したホルムアルデヒド放散量測定 〜チャンバー法・デシケーター法との相関〜"
篠原 直秀1、梶原 智久2、大西 允人2、兒玉 健一2、柳沢幸雄3
1産業技術総合研究所
2日本リビング
3東京大学臨床環境医学会総会 (東京 2007/7/8)
概要
1997年の室内濃度指針値の策定(厚生省)および2000年の建築基準法の改訂(国土交通省)により,新築住宅におけるホルムアルデヒド濃度は劇的に低下している.しかし,それ以前に建てられた家では,未だに高濃度のホルムアルデヒドが検出されることがあり,また化学物質過敏症患者が居住するためには指針値よりもはるかに低い濃度に保つ必要がある場合もある.30分程度で室内のホルムアルデヒド発生源を特定し,室内環境を改善するツールとして,我々はこれまでに酵素反応を利用したホルムアルデヒド放散量測定器(PECS: Passive Emission Colorimetric Sensor)および分光光度計を開発してきた.今回,分光光度計の感度を改良し,既存の測定法との比較を行った.
キーワード
Emission rate, Formaldehyde, Indoor air, Chamber method, Desiccator method, PECS