"多室間換気測定法の確立および適用"

篠原 直秀1、片岡敏行2、高峰浩一2、中村利美2、本橋勝紀2、西島宏和3、佛願道男4、蒲生 昌志1 

1産業技術総合研究所   
2化学物質評価研究機構
3シグマアルドリッチジャパン
4日立化成工業

 室内環境学会 (東京 2006/11/28)


概要

室内濃度のリスク評価やリスク管理のためには,室内汚染物質濃度だけでなく,換気率を把握することが必要である.これまでに数多くの換気率の測定がなされているが,単一室における換気率測定が多く,屋外との空気交換と他室との間の空気交換が区別されていない.本研究では,多室間の換気量を測定する手法を確立し,26軒の住宅において7日間の換気率測定を4季節に行った.室内への平均外気導入率は,夏1.7±2 /hour,秋0.52±1 /hour,冬0.75±2 /hourとなり,夏季の換気率が最も大きく,冬,秋の順に換気率が大きかった.

キーワード

換気率,PFT法,多室間


化学物質リスク管理研究センター

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