"CO2排出削減のリスク管理を目指して−その第一歩としてのETBEリスク評価−" 

牧野 良次

産業技術総合研究所   

CRMモニタリング意見交換会 (産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター 2006/9/28)


概要

CO2削減対策の一つとして,ETBEが注目されている(エタノールと比較して流通上の問題がないことがその理由).ETBEは,バイオエタノールを原料とし,自動車燃料用添加剤としての使用が計画されている化学物質である.化審法の第二種監視化学物質と判定されている.また,開放系での大量使用が見込まれていることから,導入前にリスクを評価することが重要と考えられる.新規技術,バイオ燃料に対するはじめてのリスク評価となる.蒸発ガス中ETBE濃度の実測,動物実験等を実施,日本における代表的な土壌を用いた実験を行う.将来的には,CO2排出削減技術の費用対効果について,バイオエタノールや太陽光発電など他の技術との比較を行い,効率的なCO2排出削減対策の策定に貢献する.

キーワード

エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル(ETBE),バイオ燃料,CO2,温暖化,リスク評価,費用効果分析


化学物質リスク管理研究センター

独立行政法人 産業技術総合研究所