"沿岸生態リスク評価モデルの開発(瀬戸内海モデル)"
堀口 文男、山本 譲司産業技術総合研究所
「化学物質のリスク評価及びリスク評価手法の開発」研究成果報告会 (東京 2007/1/22)
概要
モデルは、コンピューターの性能上の問題、ユーザーの利便性を考慮し、瀬戸内海を3海域(大阪湾海域、備後灘海域、周防灘海域)に区分した。各海域内の化学物質濃度の解析に必要となる流動場や懸濁態有機物濃度を予め季節毎にデータベース化した。また、化学物質濃度の解析結果を基に海洋生物に対するリスク評価を行うことができる。化学物質の負荷源は、河川、海域(船舶航路・港湾および任意の点源)、大気からの流入を考慮することができる。解析結果は、水平・鉛直分布図と任意地点の時系列グラフにより確認することができる。さらに、計算結果を数値データ、画像データとして保存することができ、様々なアプリケーションで加工し使用することが可能となった。
キーワード
生態リスク評価モデル、Windows、生態系モデル、3次元流動モデル、化学物質運命予測モデル、瀬戸内海