"メチルブチルスズを含む有機スズ化合物の海洋での動態" 

橋本伸哉1、栗原 龍1、Ramaswamy Babu Rajendran2、田尾 博明2、堀口 文男2、中田 喜三2

1静岡県立大学大学院環境物質科学専攻
2産業技術総合研究所   

環境ホルモン学会第9回研究発表会  (東京 2006/11/11)


概要

南大洋での有機スズ化合物の汚染の状態を評価するため、沿岸域(駿河湾)における有機スズ化合物の分布と比較した。実験の結果、南大洋で採取した海水ではTBTおよびTPTの分解物の比率が駿河湾より高かく、南大洋の海水中に存在が確認された極低濃度の有機スズ化合物の起源は明らかではないが、大型船舶からの溶出や海洋の循環を通して南大洋に運ばれたことなどが起源として考えられた。

キーワード

有機スズ、南大洋、海水、海洋汚染、GC/ICP−MS


化学物質リスク管理研究センター

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