"カーボンナノチューブの生体適合評価のための電子顕微鏡観察"
山本 和弘1、牧野 雅1、小林 恵美子1、遠藤 茂寿1、内田 邦夫1、川崎 一1、稲葉カヨ2、高原和彦2
1産業技術総合研究所
2京都大学
第20回ダイヤモンドシンポジウム(東京大学 ) (2006/11/21)
概要
ナノテクノロジ−が研究段階から実用段階へ入ったことに伴い、ナノスケールの微粒子を用いた工業製品が市販されるようになった。ナノ粒子の規制・管理手法を確立するためにもナノ粒子の生体影響評価が強く求められている。現状のフラ−レンヤカ−ボンナノチュ−ブ(CNT)の生体影響についての報告では不純物や形状、サイズ等をきちんとキャラクタライズされているとは言い難く、そのために生体影響の結果も一致していない。そこでよく定義されたナノ粒子を用いた生体影響評価を開始した。ナノ粒子としてカーボンナノチューブを対象として、培養細胞中に取り込まれたナノチューブを高分解能で観察するための電子顕微鏡技法について検討した。
キーワード
ナノ粒子、電子顕微鏡、分散、粉砕。リスク評価