"臭素化ジフェニルエーテル類(BDEs)の有害性評価の現状と動向‐特にDeca-BDEについて"
岩田 光夫、村井 水保、山口 治子、東海 明宏
産業技術総合研究所
日本リスク研究学 (つくば 2006/11/12)
概要
1-10個の臭素原子を持つBDEsの有害性評価として,10個の臭素原子を持つDeca-BDEを主な対象とする. BDEsの既存の有害性評価の状況としては多くの機関で実施されている.まず,これらの資料に基づいてBDEsの経口,吸入および経皮暴露の有害性情報を整理した上で,ヒト健康影響に対する有害性のリスク評価の状況についてまとめ,根拠となっている証拠(動物試験結果等)についてまとめる.続いて,既存のリスク評価書の記述や動物試験結果等の内容をもとに,BDEsの有害性の全体像を概観する.最後に,リスク評価に用いる有害性について,参照値を決定する根拠に関する見解を示す.
キーワード
Brominated Flame Retardants, BDEs, Deca-BDE, Toxicological Risks