"大気拡散モデルを用いた大気中6価クロム濃度の推定および実測値との比較"
小野 恭子1、蒲生 吉弘1、豊田 照子2
1産業技術総合研究所
2(株)島津テクノリサーチ
大気環境学会 (東京 2006/9/20)
概要
Cr化合物は,その化学形態による毒性リスクの違いが知られており,6価Crは3価Crに比べて発がん性などのリスクが大きい.Crのヒト健康リスク評価において,その吸入経路における暴露評価を行うには,大気中の6価Cr濃度を知る必要がある.6価Cr濃度はモニタリングがされていないため,モデルにより推定することとしたが,Cr化合物に対するモデルの適用可能性はこれまでに明らかにされていない.本研究では,大気拡散モデルを用いて大気中濃度予測をすることが妥当かについて,実測値と比較することによって検討した.
キーワード
6価クロム,3価クロム,価数,大気中濃度,吸入暴露