"衣服からのホルムアルデヒド放散量の測定及び個人暴露量の推定"
梶原 智寿1, 篠原 直秀2, 小林 拓夫1, 内 富男1, 柳沢 幸雄3
1ふくはうちテクノロジー
2産業技術総合研究所
3東京大学
第8回室内環境学会 (北九州 2005/11/20)
概要
日常生活において、衣服(繊維製品)はヒトと長時間接する機会が最も高い生活用品の一つである.また着用時には、体表面の上昇気流により排出される化学物質が直接吸入されるという可能性がある。ホルムアルデヒドを含む樹脂は、衣服(繊維製品)に防しわ性・防縮性・風合いなどの性能を与えるため、形状記憶繊維やデザインのためのプリントなどとして用いられている。そのため、衣服(繊維製品)からはホルムアルデヒドが放散されている可能性がある.衣服からのホルムアルデヒド放散フラックスを把握し、その個人暴露量への寄与を推定することは、健康影響評価の一環としてきわめて重要である。本研究では、ホルムアルデヒド放散量測定器用のパッシブ型のフラックスサンプラー(PFS)を用いて、衣服(繊維製品)の放散量を測定し、個人暴露量を推定した。
キーワード
ホルムアルデヒド、衣服、放散量、個人曝露量