"健康リスクのトレードオフと辞書的選好"
岸本 充生
産業技術総合研究所
環境経済・政策学会2005年大会 (東京(早稲田大学) 2005/10/10)
概要
健康リスクに関連する様々なトレードオフを、選択実験型のコンジョイント分析を用いて同時に解く手法を検討した。持続可能性の問題には世代間の重み付けが、健康エンドポイント間のトレードオフにはQOLを用いた症状ごとの相対評価が、異時点間の資源配分問題には割引率による重み付けが必要となる。しかし、選択実験特有の潜在的バイアスである支配的選好が現れたため、やや極端な結果が出た。支配的選好の解釈や対策についてはまだ決まったものはなく今後の検討課題である。
キーワード
疾病リスク、世代間分配、トレードオフ、選択実験、コンジョイント分析、割引率、支配的選好