"大きな世界の病原体進化"
加茂 将史
産業技術総合研究所
日本数理生物学会 (横浜国立大学 2005/9/16)
概要
空間構造を伴う集団での病原体の数理モデルについて述べる。病原性(感染による致死率)は完全混合集団においては、2次感染を妨げる要因となるため、最も低い値へと進化することが示唆されている。が、空間構造を伴う集団では、条件により高い値へと進化することが知られている。本研究では、詳細な解析を行い、どのような条件において高病原性が進化するのかを明らかにした。
キーワード
病原性の進化、格子モデル、感染症動態、空間構造、トレードオフ