"化学物質の生理学的薬物動態(PBPK)モデル等を用いた新しい発癌性リスク評価法

川崎 一

産業技術総合研究所

第28回日本学術会議 (東京 2005/9/6)


概要

化学物質の体内動態(未変化体あるいは代謝体の血中濃度、標的臓器内濃度等の時間推移など)が明らかになれば、当該化学物質の有害性の強さを高用量から低用量へ外挿したり、ヒトでの有害性リスクのポテンシャルの推計の精度が高まる。PBPKモデルは、20年以上前に開発された薬物(毒物)動態モデルであるが、最近になりようやく化学物質の発癌性リスクの評価に用いられるようになった。本モデルの概要と実際の適用例について解説する。

キーワード

リスク評価 薬物動態 発癌性


化学物質リスク管理研究センター

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