"ダイオキシン類のコンジェナー別・年齢別体内半減期と排泄経路の推定"
小倉 勇
産業技術総合研究所
第14回環境化学討論会 (大阪 2005/6/15)
概要
一般に、化学物質による毒性発現は、一日当たりの暴露量より体内残留濃度に依存するため、特にダイオキシン類のような高蓄積性物質はその体内半減期が重要となる。しかし、体内半減期に関する報告の大半は、男性、高暴露時のデータであり、また、2,3,7,8-TCDD以外の個々のダイオキシン類化合物(コンジェナー)に関する情報は非常に限られている。本研究では、一般暴露レベルの日本人を対象に、暴露量と体内濃度の報告値から、物質収支によりコンジェナー別の体内半減期を推定した。また、糞便中濃度や皮脂中濃度の報告値から、糞便や皮脂分泌に伴う排泄の寄与を考察した。
キーワード
ダイオキシン, 半減期, 体内動態, パーマコキネティクス, PCB, 排泄, リスクアセスメント