"新潟平野、亀田郷流域におけるダイオキシン類の挙動と収支"
酒井 美月1, 阿部 玲子1, 梶原 秀夫2, 高橋 敬雄1
1新潟大学
2産業技術総合研究所
第14回環境化学討論会 (大阪 2005/6/15)
概要
新潟県下越地方に位置する亀田郷に存在する鳥屋野潟と水田を対象に、底質と土壌に含まれるダイオキシン類およびペンタクロロフェノール(PCP)、クロロニトロフェン(CNP)の濃度を測定した。水田土壌、潟底質に含まれるダイオキシン類の起源はどちらもPCPとCNPであるが、PCPとCNPの寄与割合は水田と潟とで異なることがコンジェナーを用いた起源解析によってわかった。亀田郷内に過去から現在にわたって放出されたPCPとCNPは現在では99%が消失していたのに対し、ダイオキシン類では約5割〜8割が残存していることがわかった。
キーワード
ダイオキシン、PCP,CNP,水田、土壌、底質、物質収支、残存、起源解析