"水田土壌における残留性有機汚染物質の経年変化について(2) PCBについて"
小林 淳1, 梶原 秀夫2, 高橋 敬雄3
1国立環境研究所
2産業技術総合研究所
3新潟大学
第14回環境化学討論会 (大阪 2005/6/15)
概要
秋田県(一部岩手県)の米代川流域に位置する複数の水田を対象に、1980年前半と2000年代前半に採取した土壌中のポリ塩化ビフェニル(PCB)の全コンジェナーの濃度を測定した。水田土壌中のPCBは製品として販売されていたPCBであるカネクロールを起源とすることがコンジェナー組成の比較からわかった。また1980年前半から2000年代前半にかけて置換塩素数の小さい同族体の濃度減少率が塩素数の大きい同族体よりも顕著に小さいことがわかった。
キーワード
PCB,水田、土壌、残存、起源解析、消失