"ホルムアルデヒド一定放散装置(参照建材)の開発

篠原 直秀1, 内富男2, 木谷 章子2, 藤井 実3, 甲斐 雄也4, 熊谷 一清4, 野口 美由貴4, 柳沢 幸雄4

1産業技術総合研究所
2ふくはうちテクノロジー
3国立環境研究所
4東京大学

室内環境学会,日本環境管理学会 (東京 2004/10/10)


概要

FLECやPFSなどは、室内環境にある製品からの放散量をそのままの状態で測定できることから、室内環境中の化学物質発生源の特定に大いに役立つ。それらの放散量測定器の精度/確度の確認には、これまで実建材やパーミエーターなどが用いられてきた。

しかし、実際の合板等の建材は、木目等により場所によっても放散量に大きなばらつきがあり、時間の経過ともにその放散量は大きく変化するため、校正等に用いるには精確さに欠けると考えられる。パーミエーターでは、面放散を実現することは困難である。

本研究では、ステンレスの本体内にホルムアルデヒド希釈液を入れてある程度の拡散抵抗を持った膜でふたをし、膜から一定のホルムアルデヒドを放散する装置を作成することとした。既知の速度でホルムアルデヒドを放散する装置を作成できた。また、膜厚を変えることにより、目的に応じた放散量を実現できることが示唆された。

キーワード

Formaldehyde, Emission instrument, Reference material


化学物質リスク管理研究センター

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