"フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)のヒト健康リスク評価"
吉田 喜久雄, 手口 直美, 神子 尚子
産業技術総合研究所
環境科学会2004年会 (関西学院大学 2004/9/30)
概要
既存の環境及び暴露媒体中のフタル酸ジ(2-エチルヘキシル)(DEHP)のモニタリング結果を用い,モンテカルロ・シミュレーション法で1歳以上の一般住民及び1歳未満の乳児のDEHP摂取量と精巣毒性及び生殖毒性のリスクを確率論的に判定した。
摂取量が最も高かったのは1歳男児であったが,ヒトにおける無毒性量を摂取量が超える確率は低く,精巣毒性のリスクは懸念されるレベルにはないと判断した。また16歳以上60歳未満の男女の摂取量から判定した生殖毒性へのリスクも懸念されるレベルにはないと判断された。
キーワード
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル),リスク評価,モンテカルロ・シミュレーション,精巣毒性,生殖毒性