"ヒートアイランド現象と光化学オキシダント"
吉門 洋
産業技術総合研究所
大気環境学会特別講演会 (東京 2003/7/7)
概要
光化学オキシダントの高濃度現象が発生しやすい気象条件では局地風としての海風も発達しやすく、それが関東地方の場合は沿岸部の汚染物質を埼玉・群馬などの内陸まで輸送し、そこでオキシダント高濃度が出現しやすい。
ところが、沿岸部に位置する東京のヒートアイランド効果は海風の内陸進入に大きな影響を及ぼすことがわかっており、その影響により内陸域の高濃度汚染はますます高濃度化される傾向がある。
ただし、このような構造はかなり以前から起きており、最近の汚染状況の変化とは関係がないと考えられる。
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