"Quantitative Identification of the Sources of Dioxin-like PCBs in the Sediment in Japan by Receptor models"
Isamu Ogura1, Masashi Gamo1, Shigeki Masunaga2, Junko Nakanishi1
1National Institute of Advanced Industrial Science and Technology
2Yokohama National UniversityAIST FY2003 International Symposium (Tokyo, Japan 2003/11/14)
Abstract
レセプターモデル(多変量解析手法による発生源解析モデル)により、底質中コプラナーPCBの発生源の特定とその定量的な寄与の推定を行った。まず、東京湾および宍道湖の底質コアを対象とし、非負制約因子分析(FA)モデルで、主要な発生源の数と、各発生源の経年傾向、各発生源のプロファイル(各PCBの相対濃度組成)を解析した。
次に、同じデータに非負制約ケミカルマスバランス(CMB)モデルを適用し、既存の文献から得た発生源プロファイルを基に、各発生源の寄与率を推定した。発生源プロファイルのばらつきを考慮するために、CMBモデル内にモンテカルロシミュレーションを取り入れた。最後に、日本全国で採られた表層底質(542サンプル)にCMBモデルを適用した。
近年では、TEQ(毒性等量)ベースのPCB製品由来の寄与と、焼却由来の寄与はほぼ同レベルであった。
Keywords
receptor model, PCB, polychlorinated biphenyl, dioxin, CMB, chemical mass balance, source identifyication, factor analysis, Monte Carlo simulation, sediment