"関東圏でのPM2.5濃度の推定とリスク評価"
加藤 一史1, 中西 準子2
1横浜国立大学
2産業技術総合研究所日本リスク学会 (京都 2002/11/22)
概要
近年の研究からPM2.5(粒径2.5μm以下の粒子状物質)の人体への健康影響が危惧されている。PM2.5には多様な発生源から直接粒子として排出される一次粒子と、ガス状物質が大気中で光化学反応等により粒子化した二次粒子がある。
またPM2.5は、移流・生成過程で気温や湿度などの環境要因の影響を受けるため、大気中濃度を定量的に把握することが困難である。
そこで本研究ではPM2.5の80~90%を占める6成分(EC, OC, Cl-, NH4+,NO3-,SO42-)を対象に成分ごとに大気中濃度を推定し、推定した6成分を足し合わせることでPM2.5濃度を推計した。さらに、曝露反応関数を用いてPM2.5による関東圏での死亡者数を推計した。キーワード
PM2.5, 一次粒子, 二次粒子, ADMER