"固定発生源周辺の揮発性有機化合物の測定と発生源解析に関する研究"
川島 洋人1, 伏見 暁洋1, 花井 義道1, 中西 準子2
1横浜国立大学
2産業技術総合研究所第43回大気環境学会年会 (東京都府中 2002/9/11)
概要
挿発性有機化合物(vocs)は急性・慢性影響の疑いのある物質が多数含まれ,また太陽光の下でNOxと反応しオゾンを形成することから菅理が必要な物質だと言える。VOCsの主な発生源として移動発生源が注目されていた。
しかし,近年,環墳省と経済産業省は5つのコンビナート地域に対しベンゼンの排出童目標値と臭体的方策を要請する指針を出すなど,固定発生源周辺地域の局所的汚染が懸念され始めている。
さらにPRTR法によって事業者はベンゼンを始めとする多くの有害化学物質の移動量・排出量を報告する必要がある。そこで、現在固定発生源周辺地域がどの程度汚染されているのかを把握し.有害物質の発生源寄与率を推定することを目的とした。この結果は今後PRTRなどで公開される事業者の排出量報告値の検証を行うための基礎的知見でもある。キーワード
揮発性有機化合物、固定発生源、ベンゼン、CMB法