"河川水中ダイオキシン類の組成と発生源の解析"
小林 憲弘1, 益永 茂樹1, 立見 広毅1, 中西 準子2
1横浜国立大学
2産業技術総合研究所第36回日本水環境学会年会 (岡山 2002/3/14)
概要
近年の研究によりダイオキシン類(PCDD/Fs+co−PCBs)による環境汚染の現状が次第に明らかとなってきたが、河川、湖沼、海水など水圏中のダイオキシン類に関する報告は、その濃度が非常に低いことから非常に限られている。しかし、水圏中に存在するダイオキシン類は、日本人にとって最大のダイオキシン類摂取経路である魚介類の汚染につながることから重要である。
本研究では、東京都及び押奈川県を流れる鶴見川において、1-8塩素化のポリ塩化ジベンゾダイオキシン(PCDDs)とジべンゾフラン(PCDFs)の210全ての異性体、及び12種のco-PCBsについて分析を行い、その挙動の解析を行った。また、河川水中におけるダイオキシン類のインプットの一つとして考えられている大気沈着物を、同時期に横浜国大屋上において採取・分析し、その組成の比較を行った。キーワード
ダイオキシン類、河川、全異性体分析、発生源