"有害物質の生態リスク評価における数理生態モデルの適用

内藤 航2, 益永 茂樹1, 宮本 健一2, Steve M. BARTELL3, 中西 準子2

1横浜国立大学
2産業技術総合研究所
3The Cadmus Group,Inc.(米国)

第36回日本水環境学会年会 (岡山 2002/3/14)


概要

従来の化学物質の生態リスク評価手法は、生物に対する化学物質の予測無影響濃度(PNEC〉と予測環境濃度〈PEC)からハザード比を算出し、その大きさで影響の程度を判断してきた。このアプローチは、単純かつ迅速に実施できるためスクリーニングレベルの評価には有効であるが、これでは種に対する影響が定量的に評価できないだけでなく、種間相互作用を介した間接影響もわからない。

この間題を解決する方法として野外試験などが考えられるが、費用・時間・労力が掛かりすぎるため多くの物質の評価は不可能であろう。そこで、本研究では数理モデルを利用した化学物質の生態リスク評価手法を開発し、それを用いて数物質の評価を行い、その有用性の検討を行った。

キーワード

生態リスク、数理モデル、CASM_SUWA、PSPM


化学物質リスク管理研究センター

独立行政法人 産業業技術総合研究所