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環境毒性化学会 2006年アジア/太平洋会議
生態リスク解析チーム 孟 耀斌
◇ チーム 生態リスク解析チーム
◇ 氏名 孟 耀斌
◇ 会議名 環境毒性化学会 2006年アジア/太平洋会議
◇ 日程 2006年9月18日〜20日
◇ 会議の概要・各自の発表・興味深かった発表・得られた知見などSETACアジア太平洋会議の中国での開催は、今回が初めてで、中国研究者が結構多かった。発表の内容も中国を対象としたものが多かった。例えば、田んぼのわら干しの燃焼による重金属の拡散及び近隣の住民への暴露、PAH汚染に関する排出源の分類方法などの研究があった。その他、香港理工大学のあるグループによる北欧の野外モニターリングデータに種感受性分布(SSD)をあてはめ、HC5の妥当性について議論した発表は、私たちの研究にある程度関係しており、興味深いものであった。自分の発表は、”Investigation on an approximation of concentration-response relationship from usual ecotoxicity data for population-level ecological risk assessment”というタイトルで、両点毒性試験データから近似濃度−反応関係を構築し、個体群レベル評価を行う方法を紹介したものであり、この方法の考え方及びデータ処理方法について説明した。その結果、データの処理手法に関する質問は多かったが、生態リスク評価についてはあまり関心を持ってもらえなかった。ただ、今回は、ノニルフェノールによるメダカ個体群の変動というケースしか検証していなかったので、検証ケースを増やせば、より信頼性の高い結果が得られると思った。