−お知らせ−
◆詳細リスク評価書公開:ノニルフェノール・トリブチルスズ(TBT)
2002年12月に公開された1、3−ブタジエンの詳細リスク評価書に続く第二弾、第三弾として、CRMの策定したノニルフェニールとトリブチルスズ(TBT)の詳細リスク評価書が5月14日と31日に相次いで公開されました。どちらの評価書もCRMのインターネットホームページから全文をダウンロードすることができます。詳しくは、URL http//unit/aist.go.jp/crm/index.htmlをご覧ください。
◆学会発表(2004年8月〜2004年10月)
■第24回ダイオキシン学会
ベルリン 9月6〜10日
内藤航、村田麻里子、吉田喜久雄
・Evaluation of population-level ecological risks of fish-eating birds to dioxinlike PCBs exposure
小倉勇
・Half-life of each dioxin and PCB congener in the human body
小林憲弘、中田喜三郎、江里口知己、益永茂樹、堀口文男、中西準子
・Application of a mathematical model to predict dioxin concentrations in the Tokyo Bay estuary
■環境経済・政策学会2004年大会
広島大学 9月25〜26日
岸本充生
・環境政策としての自発的アプローチ−有害大気汚染物質の自主管理計画はなぜ成功したのか
■社団法人環境科学会2004年会
関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス内 関西学院会館 9月30日〜10月1日
手口直美、神子尚子、蒲生吉弘、吉田喜久雄
・フタル酸ジ (2-エチルヘキシル)のヒト健康リスク評価
神子尚子、小山田花子、吉田喜久雄
・フタル酸ジ (2-エチルヘキシル)のヒトに至る主要暴露経路の推定
■国際暴露解析学会、第14回年回
フィラデルフィア 10月17〜21日
蒲生昌志、烏蘭参丹
・Characterization of indoor air quality relating to VOCs based on time-series multi-substance measurements
■第7回国際海洋環境モデルセミナー
ワシントンDC 10月19〜21日
小林憲弘、中田喜三郎、江里口知己、益永茂樹、堀口文男、中西準子
・Prediction of dioxin concentrations in the Tokyo Bay estuary using a 3-D chemical fate prediction model
<編集後記>
2004年の年頭にあたり、CRMのホームページに掲載されたセンター長のごあいさつの中で、今年は「量」で局面を切り開く年と位置付けられています。ある程度まとまった数の化学物質についてリスク評価書を公表し、リスク評価の様々な要素や局面を示すことで、日本におけるリスク評価に対する社会的な認知度を高め、意思決定の基礎資料としての活用を促進する。その確実な一歩として、ノニルフェノール、TBTの詳細リスク評価書が5月に公表されました。
ニュースレター第8号では、ノニルフェノールを特集として取り上げ、詳細リスク評価書策定の過程についてご紹介しました。その他、米国環境保護庁(EPA)の研究機関との交流、有害性評価分野の研究体制の強化など、リスク評価を用いた科学的判断に基づく環境問題の解決と持続可能な産業の発展を目指し、着実に前進するCRMの活動にご注目ください。