■新刊図書のご紹介

 

環境リスク解析入門[化学物質編]  吉田喜久雄+中西準子 著

東京図書株式会社
A5版 256頁 定価2,940円
ISBN4-489-00738-8 C3043


私たちの身の周りでは様々な化学物質が使用されています。私たちはそれらを利用することで、生活の利便性向上という便益を享受しています。しかし、一方で、これらの物質によるヒトの健康と生態系への「環境リスク」についても社会の関心が高まっています。

化学物質の環境リスクは、化学物質への暴露とその有害性に関する情報に基づいて判定されます。しかし、身近に存在する化学物質の環境リスクを実際に解析しようとする場合、多様な状況下の暴露を適切に評価することは、なかなか容易なことではありません。

そこで、本書では、環境リスク解析の理念と理論に加えて、身近に存在する化学物質を事例として取り上げて、それらの化学物質がヒトの健康と環境生物に及ぼすリスクを解析する過程をやさしく解説するとともに、表計算ソフトExcel等を用いて読者自身が解析できるように試みました。さらに、解析に有用なツールやデータベースの活用についても、解析事例の中で解説しました。

本書を通して、化学物質の環境リスク解析を学ぼうとされる方や身近に存在する化学物質の環境リスクを実際に解析したい方などが環境リスク解析への理解を深めていただければと思います。

・第0章 環境リスク学への招待[理念編] 中西準子
・第1章 環境リスク解析の基礎[理論編] 吉田喜久雄
・第2章 身近な事例に基づく環境リスク解析[事例編] 吉田喜久雄・桑詩野
・第3章 リスク解析に役立つツールとデータベース[資料編]  吉田喜久雄・桑詩野

 



化学物質リスク管理研究センター

独立行政法人 産業技術総合研究所