時間標準研究グループ

概 要

時間標準研究グループでは、時間周波数国家標準を維持管理し、国内外のユーザーに校正サービスを提供しています。この時間周波数国家標準は、協定世界時(UTC)と呼ばれる世界共通の標準時と24時間365日絶え間なく比較され、また、協定世界時(UTC)自身の構築にも貢献しています。
現在、秒はセシウム原子の遷移周波数である約9.2 GHzのマイクロ波を基に定義されていますが、マイクロ波よりも約50000倍周波数が高い光を用いる事で、さらに精度の高い秒が実現できます。私たちが次世代の周波数標準として開発している光格子時計は、イッテルビウム原子やストロンチウム原子を光の定在波で作った光格子に捕獲し、その捕獲された原子の光遷移周波数を基準として用います。この光格子時計では、100億年間動かしたとしてやっと1秒狂いが生じるほどの精度が達成できると考えられています。最近、世界各国の研究所や大学において様々な光時計の開発競争が繰り広げられており、光周波数を用いて秒をより正確に定義しようという機運が世界各国で高まっています。