温度標準研究グループ

概 要

「既存の温度測定の信頼性確保と新規温度計測技術の開発を目指して」

産業では製品の製造・品質管理・安全管理において温度測定が重要な役割を担っています。また、科学では各種物質の熱容量、熱伝導、電気抵抗、磁性、構造相転移温度などの物性実験、化学反応の制御、細胞の保存など、温度は様々な分野で日常的に測定されています。信頼性の高い温度計測には、現在の温度標準である1990年国際温度目盛(ITS-90)に従った温度目盛を利用することが必要です。温度標準研究グループでは,国内の産業・科学において温度計測の信頼性を確保するために、ITS-90を高精度に実現し、日本国内にその供給を行っております。さらに、高精度な温度標準をベースに、新規温度センサの開発・評価、温度計測の高度化・新技術の開発、そして、次世代温度標準の開発のための基礎研究を行っています。