受賞 2024
ページトップへ受賞日 | 2024年 10月 7日 |
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氏名 | 丹羽 一樹(量子計測基盤G) |
賞の名称 | 産業標準化貢献者表彰(イノベーション・環境局長表彰) |
主催 | 経済産業省 |
課題名 | バイオ分析における光測定の標準化 |
概要 | 医療、食品、農業など広範な産業で利用される「バイオ分析装置」では、装置の内部で測定されている発光、蛍光などの微弱光測定の評価に使用可能な標準光源の校正方法を世界にさきがけて確立。ISO/TC 276(バイオテクノロジー) WG 3(分析方法)においてその技術的優位性が認められ、バイオ分析における標準光源の活用について規定したISO 24421の提案、制定を先導。同規格により、分析現場や製造現場における評価・管理業務の適正化が初めて可能になり、我が国が優位性を持つ再生医療などの進展・加速に貢献。 |
受賞 2023
ページトップへ受賞日 | 2024年3月29日 |
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氏名 | 小林 拓実(時間標準G)、稲場 肇(光周波数G)、和田 雅人(光周波数G)、保坂 一元(物理計測標準研究部門)、安田 正美(時間標準G) |
賞の名称 | 2023年度産総研論文賞(AIST BEST PAPER AWARD) |
課題名 | Demonstration of the nearly continuous operation of an 171Yb optical lattice clock for half a year(光格子時計の半年間にわたる高稼働運転の達成) |
概要 | 光格子時計は、現在の秒の定義であるセシウム原子時計よりも高い精度を実現できるため、次世代の秒の定義の候補となっている。しかし、長期間の連続稼働が困難で、標準時の運用の観点で懸念があった。本研究では、堅牢な光格子時計を開発し、半年間で稼働率80%以上の高稼働率運転に成功した。光格子時計は大変複雑な装置であり、これまで25日間で80%程度の運転が世界最高記録であったが、これを大幅に上回った。また、高稼働率運転の実現により、16桁の精度で世界の標準時である国際原子時の監視を半年間継続した。この結果、メートル条約関連会議において、国際原子時の校正作業への参加を認められた。以降、本研究で開発した光格子時計は、国際原子時を正確に維持する活動に貢献している。 |
受賞日 | 2024年3月29日 |
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氏名 | 雨宮 邦招、清水 雄平(応用光計測G) |
賞の名称 | 2023年度産総研理事長賞(AIST PRESIDENT AWARD) |
課題名 | 光と放射の精密制御に資する極低反射黒体材料「至高の暗黒シート」の創出 |
概要 | ミクロな空洞黒体(光閉じ込め構造)を丈夫な素材上に敷き詰めた極低反射黒体材料「至高の暗黒シート」を開発した。イオンビーム照射と化学エッチングで得られる高品質な光閉じ込め構造により表面反射を極限まで抑制する技術に基づいており、漆類似成分のカシューオイル黒色樹脂の表面に光閉じ込め構造を形成したことで、くすみもぎらつきも少ない深い黒を実現した。薄いシート状の素材とすることができ、世界トップクラスの光吸収率(99.98%以上)を有しつつ、接触への耐久性も併せ持つ。光・放射標準の用途以外にも、カメラ内部や分光分析装置内の乱反射防止、迷光除去などを通じて光計測技術の格段の性能向上に貢献でき、幅広い応用が見込まれる。 |
受賞日 | 2023年12月14日 | |
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氏名 | 松川 沙弥果(電磁界標準G) |
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賞の名称 | 2023年度上半期若手奨励賞 | |
主催学会 | 一般社団法人電子情報通信学会 アンテナ・伝播研究専門委員会 | |
課題名 | Power Transfer Method in Concrete Slab Using Slab Guided-mode | |
概要 | コンクリート構造物を用いた電力伝送手法を提案する。本研究ではコンクリートスラブを伝搬するマイクロ波の透過特性を調査し、マイクロ波のエネルギーをスラブ内に閉じ込めて伝送できることを示した。提案手法により、スラブ上の任意の位置にあるデバイスに電力を供給でき、センサの設置自由度が高くなることが期待できる。 |
受賞日 | 2023年12月1日 |
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氏名 | 岸川 諒子(電磁気計測G) |
賞の名称 | APMP Young Metrologist Prize |
受賞日 | 2023年11月30日 | |
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氏名 | 天谷 康孝(応用電気標準G)、島崎 毅(量子計測基盤G)、その他1名(所外) (写真提供:(公財)電気科学技術奨励会) |
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賞の名称 | 第71回電気科学技術奨励賞 並びに 電気科学技術奨励会会長賞 | |
主催学会 | 公益財団法人 電気科学技術奨励会 | |
課題名 | 廃熱を電気エネルギーに変換できる熱電発電の基盤計測技術の開発 | |
概要 | 固体の電子の運動による熱から電気エネルギーへの変換効率の基準は「トムソン効果」により生じる熱流の精密測定から決定される。異なる二つの発熱量の比を取ることで、熱輻射による熱損失を低減し、トムソン効果を正確に決定するレシオメトリックな手法を発明した。本手法を用いて、熱流出の影響が大きく正確な測定が困難であったガラス基板上の導体薄膜などのトムソン効果の計測に世界で初めて成功した。 |
受賞日 | 2023年4月19日 |
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氏名 | 岡崎 雄馬(量子電気標準G) |
賞の名称 | 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 |
課題名 | 量子電気標準の基盤技術および計測技術開拓に関する研究 |
概要 | 本研究では、量子ドットを利用した単一電子の制御とデジタル変調を組み合わせることによって、量子交流電流標準へとつながる新手法を発明した。さらに、新材料トポロジカル絶縁体を抵抗標準へと応用し強磁場発生装置を用いない世界初の量子抵抗標準を実現した。これらの成果を通じて、電流標準と抵抗標準の2領域の発展に貢献した。本研究成果は、高精度かつ高信頼性の電気計測の礎となり、日本の科学技術の信頼性や再現性を下支えする基盤の強化につながると期待される。 |
受賞 2022
ページトップへ受賞日 | 2023年3月31日 |
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氏名 | 高田 真太郎(量子電気標準G) |
賞の名称 | 2022年度産総研論文賞(AIST BEST PAPER AWARD) |
課題名 | Sound-driven single-electron transfer in a circuit of coupled quantum rails (Nature Communications, 10 4557 (2019) ) |
概要 | 表面弾性波を用いて、半導体中において単一電子を高精度に移送・制御する技術を開発した。これまでも、電子が持つ量子情報の移送の実証に成功していたが、今回単一電子移送の成功確率99 % 以上を達成するとともに、移送タイミングの正確な制御、ならびに複数経路間での移送方向制御の実証に世界で初めて成功した。本研究の成果は、量子コンピュータの実用化に不可欠な大規模量子回路の実現に貢献するとともに、様々な量子現象の解明に向けた量子技術の発展への貢献が期待される。 |
受賞日 | 2022年12月14日 | |
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氏名 | 村松 秀和(応用電気標準G) |
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賞の名称 | Early Career Programme Award | |
主催学会 | CPEM | |
課題名 | Long-term calibration results of standard inductive voltage divider based on zero-admittance measurement | |
概要 | NMIJが維持する誘導分圧器標準において用いられる標準器のうち、特に中周波領域で用いられる標準誘導分圧器について20年以上にわたって蓄積された測定データについて解析を行った。その結果、標準誘導分圧器は非常に優れた長期安定性を有していることが分かった。また、精密な測定が実現されていることにより測定システムのわずかな変化が観測されていることも確認した。 |
受賞日 | 2022年5月31日 |
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氏名 | 和田 雅人(光周波数計測G) |
賞の名称 | レーザー学会第42回年次大会論文発表奨励賞 |
主催学会 | 一般社団法人レーザー学会 |
課題名 | 光時計–UTCリンクのための18桁級光周波数計測 |
概要 | 光コムによる光周波数計測における不確かさ要因を評価すると共に、主要な要因であったマイクロ波周波数合成、及び同軸ケーブル伝送路の不確かさをこれまでより1桁以上低減し、UTC校正で重要となる10 MHzを基準とした周波数計測において初めて10-18台の不確かさを実現した。また、2台の光コムを用い、共通の基準で共通のレーザー(194 THz)を測定した結果が18桁級の測定不確かさに整合することを確認した。 |
受賞 2021
ページトップへ受賞日 | 2022年3月31日 |
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氏名 | 雨宮 邦招(応用光計測G)、井邊 真俊(光温度計測G)、蔀 洋司(光放射標準G) |
賞の名称 | 2021年度産総研論文賞(AIST BEST PAPER AWARD) |
課題名 | Perfect blackbody sheets from nano-precision microtextured elastomers for light and thermal radiation management (Journal of Materials Chemistry C, 7 5418-5425 (2019) ) |
概要 | サイクロトロン加速器からのイオンビーム照射と化学エッチングにより、ポリマー表面に微細な円錐状空洞を多数形成したのち、これを原盤としてシリコーンゴムに転写作製することで、あらゆる光をとらえて逃がさない「暗黒シート」の製造に成功した。柔軟で耐久性にも優れた暗黒シートは、紫外線~可視光~赤外線の全域で99.5 %以上の光を吸収し、特に熱赤外線に対しては99.9 %以上という世界最高レベルの光吸収率を達成した。 |
受賞日 | 2022年1月13日 |
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氏名 | SHE Yuanfeng、松川 沙弥果(電磁界標準G)、黒川 悟(国際計量室) |
賞の名称 | BEST PAPER AWARD |
主催学会 | IEEE Malaysia AP/MTT/EMC Joint Chapter and the IEEE AP-S Tokyo Chapter |
課題名 | Uncertainty Analysis of Far-Field Gain Measurement of DRGH Using Single-Antenna Extrapolation Method from 1 GHz to 18 GHz |
概要 | 著者らは1 GHzから18 GHz の周波数範囲で、ダブル リッジ ガイド ホーンアンテナ (DRGH) を用いた1アンテナ外挿法の測定方法を確立した。提案手法における拡張不確かさ (k = 2) は、0.63 dBから0.85 dB と推定された。 |
受賞日 | 2021年12月13日 |
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氏名 | 松丸 大樹(量子電気G) |
賞の名称 | ISS Encouragement Award 2021 |
主催学会 | ISS2021 |
課題名 | Operation of a Josephson voltage standard device cooled with a dilution refrigerator |
概要 | 1つの冷凍機中で量子メトロロジートライアングル実験を実現することを目指し、希釈冷凍機の4 Kステージにジョセフソン効果電圧標準素子を実装した。発表では、駆動中の熱的安定性を担保するための配線と素材の最適化と、発生させた量子化電圧の不確かさ評価の結果について報告した。 |
受賞日 | 2021年12月 8日 |
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氏名 | 清水 雄平(応用光計測G) |
賞の名称 | QST高崎サイエンスフェスタ2021 ポスター発表最優秀賞 |
主催 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学部門 高崎量子応用研究所 |
課題名 | 非接触発熱者検知の信頼性向上を目指した高精度温度基準用黒体プレートの開発 |
概要 | 熱画像装置による発熱者検知の信頼性を確保するには、平面黒体装置(温度基準)による校正が不可欠である。本研究では、表面に多数の精密微小空洞構造を形成できる暗黒シート技術を応用することで、高い放射率をもつ黒体プレートの開発に成功した。これは従来にない高精度な平面黒体装置の実現につながる成果である。 |
受賞日 | 2021年11月1日 |
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氏名 | 金子 晋久(首席研究員) |
賞の名称 | 産業技術環境局長表彰(計量制度運営等貢献者) |
受賞日 | 2021年10月20日 |
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氏名 | 飴谷 充隆(電磁界標準G) |
賞の名称 | IEC 1906 Award |
主催学会 | IEC |
概要 | IEC/TC103(無線通信用送信装置)/WG6(光ファイバ無線送信装置)エキスパートメンバとして、日本が世界に先駆けて実用化した光ファイバリンク技術を用いた電界計測方法に関する国際規格ならびにアンテナ計測方法に関する国際規格の発行に貢献した。 |
受賞日 | 2021年10月20日 |
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氏名 | 藤間 一郎(物理計測標準研究部門 名誉リサーチャー) |
賞の名称 | 産業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰) |
概要 | 産総研Webサイトをご覧ください |
受賞日 | 2021年 9月 1日 |
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氏名 | 昆 盛太郎(電磁気計測G) |
賞の名称 | 電気学会 基礎・材料・共通部門特別賞 論文査読功労賞 |
主催学会 | 一般社団法人電気学会 |
概要 | 基礎・材料・共通部門論文誌および共通英文論文誌に投稿された多数の論文を査読するなど、論文誌の出版に多大な貢献をした。 |
受賞日 | 2021年 6月11日 |
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氏名 | 神門 賢二(応用光計測G)、その他2名(所外) |
賞の名称 | 2021年度照明学会論文賞 |
主催学会 | 一般社団法人照明学会 |
課題名 | 紫外・可視域のLEDを利用したLEDスペクトラルチューナブル光源によるCIE標準イルミナント実現に関する研究 |
概要 | LEDスペクトラルチューナブル光源(LSTL)を利用したライトブースを試作し、市販D65標準蛍光ランプとの比較を通して、優位点や改善点について検討を行った。本研究で得られた成果を利用し、より実用的なLSTLの開発を進める予定である。 |
受賞 2020
ページトップへ受賞日 | 2020年11月25日 |
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氏名 | 加藤 悠人(電磁気計測G) |
賞の名称 | 2020 IEEE MTT-S Japan Young Engineer Award |
主催学会 | IEEE Microwave Theory and Techniques Society Japan, Kansai, and Nagoya Chapters |
課題名 | Extraordinary Transmission by Double-Sided Hyperbolic Metasurfaces With Γ-Point Degeneration at Millimeter-Wave Bands |
概要 | 周期構造からなるメタ表面を用いた新たな動作原理に基づく異常透過現象を提案し、34 GHzにおいてメタ表面により透過率が5 dB増大することを観測した。ミリ波帯域における異常透過現象の初めての実証であり、ポスト5G/6Gなどのミリ波帯高速無線通信に求められるビームフォーミングへの応用の可能性がある。 |
受賞日 | 2020年4月7日 |
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氏名 | 衞藤 雄二郎(物理計測標準研究部門) |
賞の名称 | 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 |
課題名 | 高度な内部状態制御に基づく冷却原子スピンの研究 |
概要 | 量子系特有の現象の観測や量子技術の実現を目指すうえでは、量子系と相互作用する環境の影響を理解し、如何にしてそれを遮断もしくは制御するかという点が重要である。本研究では、冷却原子系を作り出す真空装置内の磁場環境を計測し、クリーンに整備する技術を開発することで、原子の持つ微弱な磁石としての性質が織りなすパターン形成の観測や環境との相互作用により生み出されるコヒーレンス形成などの量子現象の観測に成功した。本研究成果は、原子スピンを用いた量子技術の発展や開放量子系の理解に大きく貢献すると期待される。 |
受賞 2019
ページトップへ受賞日 | 2020年3月18日 |
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氏名 | 金子 晋久、大江 武彦(物理計測標準研究部門)、その他5名(所外) |
賞の名称 | 第8回ものづくり日本大賞 東北経済産業局長賞 製品・技術開発部門 |
課題名 | ストレスフリー形標準抵抗器の開発 |
概要 | 開発した標準抵抗器は、抵抗体にNi-Cr系合金箔を採用し、セラミックケースで封止する等の構造により、従来品の巻線型にあった機械的ストレスを無くすることで、10倍以上の長期安定性・温度特性を達成し、世界トップの性能を確立。さらに、従来品が大型サイズで恒温槽やオイルバス内で運用する必要があるところ、開発品は、筐体が75分の1、オイルパス不用であることから、管理負担が大幅に軽減。 |
受賞日 | 2020年2月27日 |
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氏名 | 堀部 雅弘(物理計測標準研究部門)、その他4名(所外) |
賞の名称 | 日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞 |
課題名 | 「食・原料の安全・安心」を担保するためのAI食品原料検査装置 |
概要 | わが国の農産物・食品のブランド構築の一助となることを目的として、従来の「不良品を検出する」という方式から「良品を検出する」という逆転の発想で、異分野連携のもと食材内部に混入する「虫」の検出する世界初のAI 良品学習型検査装置の開発を推進している。 様々な分野の機関が連携して、良品学習型検査装置の開発と、その応用先の広がりを見せている点が高く評価された。 |
受賞日 | 2019年9月12日 |
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氏名 | 新井優(計量標準総合センター)、榎原研正(物質計測標準研究部門)、山田善郎(物理計測標準研究部門)、その他9名(所外) |
賞の名称 | 2019年度計測自動制御学会学会賞 著述賞 |
主催学会 | 計測自動制御学会 |
課題名 | 「温度計測 基礎と応用」 |
概要 | 本書は,1981 年にSICE から出版された「温度計測」の改訂版「新編 温度計測(1992 年)」から4 半世紀経過する中で企画編集された全面改訂版である.その特徴は,前書発行以降のさまざまな温度計測に関連する知見を取り入れたことのみならず,温度計測の初学者を対象とした領域(第1 章)と,中・上級者向けの専門領域(第2 章以降)の二つに分けたことである.前者の部分を通読することによって,温度計測に関わる基本的・全体的な内容を把握でき,さらに独立専門部分において,必要に応じ個別の専門内容に習熟できるという構成である.具体的な構成は,1 章;温度計測通論,2 章;測定の不確かさ,3 章;抵抗温度計測,4 章;熱電対による温度計測,5 章;放射測温,6 章;温度計測法と温度計の広がりとなっている.各章末には各文献の解説がされている. |
受賞日 | 2019年9月11日 |
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氏名 | 田辺 稔(光放射標準G)、神門 賢二(応用放射G) |
賞の名称 | 照明学会論文賞 |
主催学会 | 一般社団法人照明学会 |
課題名 | 光パワー重畳法を用いたアレイ式分光放射計の応答非直線性の高精度評価法の確立 |
概要 | 高安定なレーザー光源と光パワー重ね合わせ法を組み合わせたアレイ式分光放射計の応答非直線性評価システムを開発した。これにより、従来評価が困難であった低い光パワーレベルを含む3桁程度の広い光パワー範囲での応答非直線性を高精度に測定することが可能となった。 |
受賞日 | 2019年8月9日 |
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氏名 | 中田 直樹(量子光計測G) |
賞の名称 | SCE学生優秀発表賞 |
主催学会 | 電子情報通信学会 超伝導エレクトロニクス研究会 |
課題名 | 可視光用超伝導転移端センサアレイの読出しに向けたマイクロ波SQUIDマルチプレクサの評価(Microwave SQUID multiplexer for readout of optical TES array) |
概要 | 量子通信やバイオイメージングなどの研究分野では、単一光子を高精度に計測する技術が求められている。我々の研究グループでは、超伝導転移端センサ(TES)を用いて、光子のエネルギーと位置の両方を測定・検出可能な撮像用デバイスの開発研究を行っている。この実現に向け、マイクロ波マルチプレクサ(MW-Mux)を用いたTES信号の多重化読出技術の研究に取り組んだ。本発表ではMW-Muxにより高速なTES信号を世界で初めて検出することに成功するとともに、アレイ化したTESから信号を読出す際に必要な条件を明らかにした。 |
受賞日 | 2019年5月30日 |
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氏名 | 坂巻 亮(電磁気計測G) |
賞の名称 | 第35回(2018年度) 強誘電体応用会議 最優秀発表賞 |
主催学会 | 強誘電体応用会議(FMA) |
課題名 | Development of novel in-situ dielectric measurement method using precision probing technique at millimeter-wave frequency |
概要 | これまで開発してきた高精度プローブ制御技術を応用し、プローブ後方における高周波信号の反射を利用してミリ波帯で基板材料の誘電特性を評価する手法を開発した。予め共振器を準備する必要がないため、汎用的な平面回路デバイスの基板材料の特性をその場で評価できる。 |
受賞日 | 2019年4月16日 |
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氏名 | 中野 享(温度標準研究グループ) |
賞の名称 | 中小企業優秀新技術・新製品賞 産学官連携特別賞 |
主催学会 | 公益財団法人 りそな中小企業振興財団 日刊工業新聞社 |
課題名 | 極低温標準白金抵抗温度計 |
概要 | 温度の標準を活用して新規開発された温度計の性能を高精度に評価し、その製品化に貢献した。 |
受賞日 | 2019年4月11日 |
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氏名 | 藤木 弘之(現企画本部)昆 盛太郎(電磁気計測G) |
賞の名称 | 2019年度電機工業技術功績者表彰優良賞 |
主催学会 | 一般社団法人日本電機工業会 |
課題名 | 「高電圧・大電流測定の国際相互承認対応JCSS校正サービスの開始」 |
受賞 2018
ページトップへ受賞日 | 2018年10月02日 |
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氏名 | 黒川 悟 (電磁界標準G) |
賞の名称 | 国際標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰) |
概要 | IEC/TC103(無線通信用送信装置)/WG6(光ファイバ無線送信装置)プロジェクトリーダー、国内対策主査として、日本が世界に先駆けて実用化した光ファイバ無線技術に関する日本提案の5件の国際規格発行に貢献。特に、国内企業へのデータの取得や各国へのラウンドロビンテストの働きかけなどの尽力が大であり、こうした実績が評価され、各国からの信頼も厚く、IEC/TC103国際幹事に就任。 |
受賞日 | 2018年4月17日 |
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氏名 | 福田 大治 (量子光計測G) |
賞の名称 | 文部科学大臣表彰 科学技術賞 |
課題名 | 「超伝導による光子検出とその分光イメージングに関する研究」 |
概要 | 光の最小単位である「光子」に着目し、超伝導現象より光子を高精度に分光可能な新しい測定技術を開発した。それを顕微鏡へ応用することで、単一光子分光イメージングが可能な「光子顕微鏡」を世界で初めて実現した。 |
受賞 2017
ページトップへ受賞日 | 2018年3月23日 |
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氏名 | 衞藤 雄二郎(量子光計測G) |
賞の名称 | 第12回日本物理学会若手奨励賞(領域1) |
主催学会 | 日本物理学会 |
課題名 | 「冷却原子のスピン制御による量子計測・量子物性の研究」 |
概要 | 原子のスピン自由度を巧みに制御することによって、「磁気双極子相互作用する量子縮退気体の量子物性」などの基礎研究から、「単一核スピン量子ビットの測定」や「高分解能磁力計」などの応用研究まで、冷却原子を用いた様々な発展研究を実現した。 |
受賞日 | 2017年11月17日 |
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氏名 | 岡崎 雄馬(量子電気G) |
賞の名称 | 第6回(2017年度) 研究開発奨励賞 先端計測部門 |
主催学会 | 一般財団法人 エヌエフ基金 |
課題名 | 「単一電子素子を用いた高感度機械振動検出の実現と微小電流計測への応用」 |
概要 | 単一電子素子はたった一つの電子を制御できるナノ構造である。本研究では、単一電子素子が周囲の環境に敏感であることに着目した機械振動子の振動振幅検出ならびに単一電子制御に基づく電流標準など新規計測技術を開発した。 |
受賞日 | 2017年11月10日 |
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氏名 | 大久保 章(周波数計測G) |
賞の名称 | APEX 10th anniversary collection |
主催学会 | 応用物理学会 |
課題名 | Ultra-broadband dual-comb spectroscopy across 1.0-1.9 µm |
概要 | 波長1.0-1.9μmの超広帯域デュアルコム分光を実現し、デュアルコム分光が分光データベースの構築、同位体分離、微量ガス分析などに利用可能であることを示した。Applied Physics Express誌の10周年を記念した「APEX 10th anniversary collection」において、2015年を代表する論文として年間約400報の論文の中から選ばれた。 |
受賞日 | 2017年9月19日 |
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氏名 | 飴谷 充隆(電磁界G) |
賞の名称 | 平成28年優秀論文発表賞(A部門表彰) |
主催学会 | 一般社団法人 電気学会 |
課題名 | 「FPGAとDACを用いた30MHz以下のEMI試験装置点検用対数目盛コムジェネレータの開発」 |
概要 | 無線充電装置や電磁調理器等の高周波利用装置の普及や、インバーターの高周波化に伴って、9 kHz~30 MHzの電磁ノイズ源が増加しており、30 MHz以下の伝導/放射エミッション試験の必要性が高まっている。本研究では、これらの試験装置の日常点検あるいはラウンドロビン試験の仲介器として利用可能な、対数目盛コムジェネレーターを開発している。本装置はFPGAとDA Converterを用いたデジタル回路を利用しており、従来のアナログ式コムジェネレーターでは実現できない対数周波数軸にほぼ等間隔なスペクトルを安定に出力でき、9 kHz~30 MHzまでの全帯域にわたり周波数特性がフラットなコムを発生することが可能である。 |
受賞日 | 2017年5月23日 |
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氏名 | 天谷康孝(応用電気G)、丸山道隆(量子電気G)、山森弘毅(ナノエレ部門)、島崎毅(極限温度計測G)、浦野千春(極限温度計測G)、藤木弘之(応用電気G)、金子晋久(量子電気G) |
賞の名称 | 平成29年度 優良発表賞 |
主催学会 | 公益社団法人 低温工学・超電導学会 |
課題名 | 「交流プログラマブルジョセフソン電圧標準による実効値10 Vでのサーマルコンバータの評価」 |
概要 | 交流プログラマブルジョセフソン電圧標準システム(AC-PJVS)を用いてサーマル・コンバータ素子の交直変換特性の精密な測定に成功し、10 Hz以下の電圧測定の精度を約10倍に高めた。 |
受賞日 | 2017年4月28日(授賞式 2017年9月6日) |
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氏名 | 中澤 由莉 (光放射G) |
賞の名称 | 照明学会研究奨励賞 |
主催学会 | 照明学会 |
課題名 | 配光測定の最適化に向けた全光束導出手法の検討 |
概要 | LED光源の普及によって重要性が増した配光測定の最適化・効率化に向け、既存の全光束算出手法の比較検討、および、測定の角度間隔と光源の配光分布の詳細な形状が全光束値に与える影響を検討することにより、短時間の測定で十分に精度の良い全光束を導出するための最適化手法の提案を行った。 |
受賞日 | 2017年4月28日(授賞式 2017年9月6日) |
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氏名 | 神門 賢二 (応用放射G)、中澤 由莉 (光放射G)、丹羽 一樹 (量子光G)、山路 芳紀 (日亜化学工業)、松岡 真也 (日亜化学工業)、 |
賞の名称 | 照明技術開発賞 |
主催学会 | 照明学会 |
課題名 | 分光全放射束標準LED |
概要 | 産総研と日亜化学工業(株)は,分光測定における標準光源として利用することができるLEDを用いた世界初の標準光源(標準LED)の開発を行った。 |
受賞 2016
ページトップへ受賞日 | 2016年9月13日 |
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氏名 | 大久保章(周波数計測G)、岩國加奈(周波数計測G、現在米国JILA) |
賞の名称 | 応用物理学会論文奨励賞 |
主催学会 | 応用物理学会 |
課題名 | Ultra-broadband dual-comb spectroscopy across 1.0-1.9 μm |
概要 | 相対線幅の狭い2台の光コムを用いて波長1.0-1.9 μmの超広帯域デュアルコム分光を実現し、アセチレン、メタン、水分子の吸収線を同時に含むスペクトルを周波数精度約1 MHzで観測した。これらのデータは、デュアルコム分光が分光データベースの構築、同位体分離、微量ガス分析などに利用可能であることを示すものであり、大きなインパクトを有する成果である。 |
受賞日 | 2016年9月7日 |
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氏名 |
天谷康孝(応用電気G)、島崎毅(極限温度計測G)、河江達也(九州大学)、藤木弘之(応用電気G)、山本淳(省エネ部門)、金子晋久(量子電気G) |
賞の名称 | 第13回日本熱電学会学術講演会 優秀講演賞 |
主催学会 | 一般社団法人 日本熱電学会 |
課題名 | 高温超伝導体を用いたゼーベック係数の絶対測定法の開発 |
概要 | 未利用熱利活用のため、熱起電力を精密に計測する測定装置を開発し、酸化物高温超伝導体を用いることで、これまで報告された中では最高温度となる100 Kまでのゼーベック係数の絶対測定に成功した。 |
受賞日 | 2016年4月21日 |
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氏名 |
丸山 道隆(量子電気G)、天谷 康孝(応用電気G)、山田 隆宏(ナ ノエレ部門)、山森 弘毅(ナノエレ部門) |
賞の名称 | 第20回超伝導科学技術賞 |
主催学会 | 一般社団法人未踏科学技術協会 超伝導科学技術研究会 |
課題名 | プログラマブル型ジョセフソン電圧標準システムの精密検証と国家標準への応用 |
概要 | 液体ヘリウムが不要な冷凍機を用いたプログラマブル型ジョセフソン 電圧標準(PJVS)システムの精密検証を行い、新世代の国家標準システムとして 稼働を開始するとともに、量子交流電圧標準の実現に向けた測定にも成功した。 |