スマートシティと夏休み2025
「SFアニメは実現できる?―産総研の技術で科学する―」開催レポ
柏の葉の小学生を対象とした夏休みイベント「SFアニメは実現できる?―産総研の技術で科学する―」が、2025年8月4日(月)にUDCKで開催されました。

猛烈に暑い快晴の日、科学に興味のあるたくさんの小学生が水筒持参で集結! グループ内で軽く自己紹介をして緊張を解いたあと、いよいよ「未来の道具」が本当に作れるのか、検証がはじまります。

「食べると同時通訳が可能になるこんにゃく」はあるかな?……「そんなの恐くて食べられないよ」「検索サイトをつかって文字で翻訳をしてみたことがある」など、さまざまな意見が小学生たちから飛び交うなか、取り出したのはスマホの対話翻訳アプリ。日本語と韓国語で交わされる会話が瞬時に音声で訳される様子に、驚きの声があがりました。

つぎに取りあげたのはなにやら物騒な装置……「人間のうごきをコントロールできるリモコン」です。 コントローラーで前進・後退・右回転・左回転を指示されると、その操作が見えていないはずのアイマスクをした人が、なんと指示どおりに操られてしまいました! 「嘘だー!」「マジで?」「ありえない!」と、場内騒然。体験してみたい小学生たちから続々と手が挙がり、会場は猛暑にも負けない熱気であふれました。

最後は「本人そっくりに変身するロボット」です。頭と両手両足につけたセンサーが、その人の動きをリアルタイムでバーチャルUDCKに反映します。右手でパンチを繰り出したり、片足ずつ飛び跳ねてみたり……画面のなかにいるアバターが自分の身ぶり手ぶりをトレースして動くのに小学生たちは興味津々。いつもプレイしているゲームとはまた違った臨場感を楽しんでいました。

柏の葉小学校には夏休みの宿題がありません。その代わり、みんな自由研究への意欲が高いのが特徴です。 子供たちは探求心の塊です。なにげない発言のなかに、大人がハッとするような視点が含まれている場合もあります。 そんな夏休み期間中の子供たちに居場所や活躍の場を提供しようという意図のもと、UDCKが企画された「スマートシティと夏休み」に共催できたことを、あらためて嬉しく思います。皆さま、ありがとうございました!