人間社会拡張研究部門(RIHSA)について
「人間社会拡張研究部門」は、人間が本来持つ能力の維持・向上、生活や労働の質の最適化、社会コストの低減、産業の変革、及び社会の持続性向上のためのソーシャルイノベーションの実現に寄与することを目的とし、個々の人間拡張とサービス・社会システムの機能拡張の両面から研究開発を推進している研究ユニットです。
本研究部門では、実環境とバーチャル環境を融合するXR技術を活用し、新たな社会形態を構築する「インターバース技術」、心身や環境の状態を計測・評価する「状態把握技術」、動機づけや行動変容を促し、個人と社会の相互作用を最適化する「介入手法」、社会システムやサービスを設計・改善するための「サービスデザイン方法論」、そして産学官民の共創活動を支援する「ソーシャルラボ」を組み合わせ、統合的な研究開発を進めています。
また、「ウェルビーイング実装研究センター」「セルフケア実装研究センター」「センシング技術研究部門」など、複数の研究ユニットと連携し、分野を超えた研究や技術の社会実証・社会実装にも積極的に取り組んでいます。
産学官民の共創活動が活発な「柏の葉エリア」を拠点とすることを生かし、本研究部門では「柏の葉市民アドバイザー」の仕組みを立ち上げると共に、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)の協力団体として、みんなのまちづくりスタジオ(みんスタ)、柏の葉スマートシティコンソーシアム、柏の葉ライフサイエンス協議会などの各活動に参画し、地域との連携を深めています。
人間社会拡張研究部門は、こうした多様な取り組みを通じて、社会課題の解決に貢献するとともに、人間・社会・技術の調和を図りながら、持続可能で包括的な社会を築くための新たなアプローチを模索し続けます。