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基準ガラス製温度計の基準器検査に関するお願い (2020.9.16更新)
計量器試験技術グループ
計量器試験技術グループでは、法定計量業務として型式承認試験、基準器検査、比較検査、一部の検定を実施しています。
また、ガラス製温度計と浮ひょう(密度・比重・濃度)の標準供給業務、計量器のJIS原案作成やOIML勧告等の規格に関連した国際対応の業務も実施しています。
スタッフ紹介
氏 名 |
(グループ長) 井上 太 |
原田 克彦 |
藤本 安亮 |
高橋 豊 |
業務紹介
計量器試験技術グループの主な業務は、計量法に関わる医療用計量器(抵抗体温計、ガラス製体温計、アネロイド型血圧計)、タクシーメーター及びアネロイド型圧力計の基準適合性評価のための型式承認試験、取引証明に主に使用さ れる計量器(特定計量器)の検定や検査に使用される計量器の基準器検査、アルコール濃度を計量するための酒精度浮ひょうの比較検査、200 ℃を超える目盛範囲のガラス製温度計の検定です。これら特定計量器の検定・検査等に使用する、温度、密度、圧力、振動、濃度及び比重に関する計量器の基準器検査検査を実施しています。
また、依頼試験としてガラス製温度計の標準供給と密度浮ひょうの技能試験の参照値提供等の校正業務を実施しています。
さらに、OIML勧告(計量器の国際勧告)への対応、JCSSの審査業務や外国指定製造事業者の現地指定審査業務にも関与しております。
担当機種
計量器試験技術グループで担当している試験・検査と計量器の種類は、次の通りです。
型式承認試験 |
タクシーメーター |
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ガラス製体温計 |
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抵抗体温計 |
電気抵抗の変化をもって、体温を計量する温度計であって、最高温度保持機能を有するもの |
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アネロイド型圧力計 |
計ることができる圧力が0.1 MPa以上200.2 MPa以下のものであって、最小の目量が計ることができる最大の圧力と最小の圧力の差の1/150以上のもの(蓄圧式消火器用のもの、アネロイド型血圧計を除く) |
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アネロイド型血圧計 |
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基準器検査 |
温度基準器 |
基準ガラス製温度計 |
密度基準器 |
基準密度浮ひょう |
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液化石油ガス用基準浮ひょう型密度計 |
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圧力基準器 |
基準液柱型圧力計 |
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基準重錘型圧力計 |
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振動基準器 |
基準サーボ式ピックアップ |
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濃度基準器 |
基準酒精度浮ひょう |
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比重基準器 |
基準比重浮ひょう |
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基準重ボーメ度浮ひょう |
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比較検査 |
酒精度浮ひょう |
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検 定 |
ガラス製温度計 |
200 ℃を超えて360 ℃までの範囲のもの |
依頼試験 |
浮ひょう(密度・比重・濃度) |
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ガラス製温度計 |
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○型式承認試験−計量法により規定された特定計量器の構造に係る技術上の基準に適合しているかの試験
型式承認試験は、計量器が計量法の技術基準に適合することを確認する基準適合性評価を目的として行う性能試験で、当グループでは医療用計量器である体温計 (抵抗体温計,ガラス製体温計)、アネロイド型血圧計、タクシーメーター、アネロイド型圧力計を担当しています。これらの計量器は、健康管理、医師による診断、手術などによる健康状態のモニター、高圧ガス保安、鉄道の安全運行などの安全安心に使用される大切な計量器です。
○基準器検査−特定計量器の検定、検査等に基準として使用する計量器の検査
計量法の基準器検査規則に基づき、器差と構造に係る技術上の基準に適合しているかを確認しています。
〇検定−取引・証明に使用する計量器が正しい計量器か判別する業務
200 ℃を超える温度範囲のガラス製温度計について実施しています。
〇比較検査−取引・証明に使用する計量器が正しい計量器か判別し、かつ検査成績書を発行する業務
アルコール濃度を測る酒精度浮ひょうについて実施しています。
〇依頼試験−計量器の校正業務
浮ひょう、ガラス製温度計について実施しています。
将来の課題