経緯
本技術拠点は平成20年度の文部科学省「先端融合領域イノベーション創出拠点の形成」プログラムに採択されました。このプログラムは、イノベーションの創出のために重要な先端融合領域において、企業などの協働機関と連携して社会的、経済的インパクトの大きな成果を創出する研究開発の拠点形成を支援するものです。
国立研究開発法人産業技術総合研究所に設置した本拠点では、日本電信電話㈱未来ねっと研究所、㈱富士通研究所、古河電気工業㈱、㈱トリマティス、日本電気㈱と連携して、光ネットワークの超低エネルギー化をめざしたコア技術の研究とネットワークシステムの構築を進めてきました。その成果を踏まえて、平成22年8月には情報通信研究機構およびNHKと協力して、超高精細映像からなる大容量データを超低消費電力で伝送できる光パスネットワークの原理実証試験に成功しました。
平成22年度には、拠点活動の再審査が行われて、平成23年度から本格的に推進する課題(継続課題)に決定され、地域産学官連携科学技術振興事業のプロジェクトとして推進することになりました。
この決定に伴い、従来の協働機関5社に加え、平成23年度から富士通㈱、日立電線㈱、㈱フジクラ、㈱アルネアラボラトリ、住友電気工業㈱、平成25年度から日立電線㈱に代わり北日本電線㈱の参画を得て産学官連携の一層の充実を図っています。これらの協働機関10社と連携し、光ネットワークを超低エネルギー化する技術の研究開発を、デバイスからネットワークアーキテクチャまで垂直融合して進め、激増する情報通信量による電力消費の著しい増大を抜本的に低減するネットワークシステムの構築を目指してまいります。今後とも更なるご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。
協働企業