計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

工学計測標準研究部門
強度振動標準RG
穀山 渉さん
工学計測標準研究部門
気体流量標準RG
岩井 彩さん
物理計測標準研究部門
量子電気標準RG
大江 武彦さん
物理計測標準研究部門
高周波標準RG
木下 基さん
物質計測標準研究部門
ガス・湿度標準RG
天野 みなみさん
物質計測標準研究部門
粒子計測RG
村島 淑子さん
分析計測標準研究部門
放射線標準RG
清水 森人さん
分析計測標準研究部門
X 線・陽電子計測RG
オロークブライアンさん

PROFILE
木下 基さん
Moto KINOSHITA
物理計測標準研究部門
高周波標準研究グループ
入所年 2005 年

研究は子どもの成長と同じ。失敗して出来るようになる、それを続けること。
研究内容

「電磁波(kHz 帯からTHz 帯まで)の電力測定」

 子煩悩な木下さんだからこそ、研究に対して思う ことがある。「研究は子どもの成長と似ている。歩き 始めた時転び方を覚えて、転び方も上手になって、 お尻から転べるようになったり…。失敗の仕方という のは、そういうこと。子どもも小さいことをコツコツやっ て、出来たら親に嬉しそうに言って来る。それは研 究者も同じで、コツコツやって出来たら、人に見せた い。それが似てるかな」と。
 木下さんの研究テーマは、電磁波の電力測定(電 波の強さの測定)。携帯電話、無線LANに使われ ている電波も、強さを知っておかなければいけない。 電波も強くしていくと危険になるので、自分が使って いる電波の強さというのは知っておく必要がある。例 えば電波法だとか法律で色々な規制がかかる物理 量で、その電波の強さを正確に測る標準を開発して いるという。
 大学の研究室の中では、研究内容よりも先生の人 柄にひかれて、研究室を選んだ。人間として尊敬出 来る人。今でもつきあいがあって、人間関係は大切 にしているのだそうだ。
 ずっと物理が好きで勉強してきたが、学生の時に 所属した研究所で、初めて計測標準の研究に触れ た。今まで机の上で問題を解いていたが、実際に 社会で活かされている楽しさを知った。
 自分の研究の中でわかることというのは、世の中で は非常に小さいことではあるが、誰もやっていない研 究を小さいながらも自分で研究して、自分で得た知 識というのは、その段階では自分しかしらない知識。 それを発表して、少しでも興味を持ってもらえたら、 それは非常に嬉しい瞬間。色々仕事で困ったことは あるが、恩師や先輩方を参考に、あの人たちならど うするかを考える。研究に取り組む姿勢を参考にさ せてもらったと。
 「自分は修士卒で就職しているから、周りから比べ ると少し経験不足。それでも周りの方からサポートし てもらって、色々なことが出来ている」。うまくい かないことばかりだが、全てがノウハウになると信 じることで何とか乗り切っている。どうすると失敗す るのかということがわかっただけでも大きい。失敗 にも大きい、小さいがあるが、何とか小さい 失敗で終わらせることができるようになった。
 電波の強さを測る装置は、古典的な物 であり、昔ながらのやり方を何十年も続け ている。今の技術は何十年もの間培って こられたものなので、今後もコツコツと続け ていくしかない。しかし、それを覆せるよ うな研究がしたい。そのためには、新し い発想で新しい装置も作りたいと木下さん。
 産総研では、一人の研究者として仕事 をさせてもらえている。だからこそ、多少の 失敗をしたとしても、失敗が連続したとしても、 前を向いて頑張っていくことが出来る。木下 さんの失敗は、常に未来の成功に向かって 繋がっているのだ。
木下 基さん 木下 基さん
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