ラボ紹介

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次世代治療・診断技術研究ラボ長挨拶

2021.3.19

次世代治療・診断技術研究ラボは、産総研第5期からスタートした「融合ラボ」です。本融合ラボは、生命工学領域の研究者のみならず、現状で情報・人間工学領域、エレクトロニクス・製造領域、材料・化学領域および計量標準総合センターの5領域にまたがるバーチャル組織で、そのミッションは、社会課題の解決です。社会課題の例として、エネルギーや環境の制約、少子高齢化、国土の強靭化と防災等が挙げられますが、本融合ラボでは、特に「少子高齢化」に対する課題解決に立ち向かいます。少子高齢化が引き起こす問題の一例として、超高齢社会が挙げられますが、特に世界に先駆けて超高齢社会に突入する本邦において、働き手の減少による経済力の低下、地域間の医療格差の拡大などが懸念されます。その社会課題解決の糸口は「生涯現役社会の実現」であり、そのためには高齢者の健康長寿延伸がキーであると考えています。健康長寿延伸には、疾病をごく初期の段階で発見でき、また罹患したとしてもQOLを低下させることなく社会復帰を可能とする信頼性の高い医療を、日本中どこにいても享受できる、どこでも医療アクセス、すなわちユニバーサルメディカルアクセスが極めて重要で、このユニバーサルメディカルアクセス実現に向けた基盤研究をスタートします。

連携体制として、所内のあらゆる研究分野の研究者との融合はもちろんのこと、経済産業省医療・福祉機器産業室(医福室)をはじめ、大学、病院、公的研究機関、また医療機器を開発されている民間企業の研究者の皆さんとも密な連携を計画しています。本融合ラボは、研究分野の専門性を制限しません。興味のある方は、是非、当融合ラボに参画いただいて、ユニバーサルメディカルアクセス実現に向け、一緒に研究を進めていきましょう。

ラボ長説明イメージ図 丸山ラボ長 写真

融合ラボ概要

本ラボでは、社会課題の一つである少子高齢化の解決のために、誰もが いつでも、どこでも、どんな状況でも不安無く質の高い医療・介護にアクセスできる医療システム(ユニバーサルメディカルアクセス)による生涯現役社会の実現を目指し、わが国の死因の上位を占める疾病、治療法が確立されていない指定難病、また今後も懸念される未知のウイルス感染への対応に着目しつつ、医用材料研究チーム、治療・診断技術研究チーム、体外診断・ウエラブル治療デバイス研究チームの3つのチームを設置し、各チームに以下の具体的なテーマを設定しております。

  1. 生体適合性に優れた高機能な医用材料や治療デバイスの開発
  2. 医療現場のアンメットニーズに応える次世代治療・診断機器の開発
  3. どこでも医療アクセス実現に資する簡便・迅速・高精度な体外診断デバイスの開発

これらを3本の柱とし、医用材料を活用した治療・診断に関わる技術開発や、医療介入から回復期リハビリテーションまで活動的な心身状態を維持向上させる技術開発を産総研の総力を挙げておこないます。

第5期の目標

  • 「生涯現役社会の実現」を支える新しい医療システムを構築のために、わが国の死因の上位を占める疾病、治療法が確立されていない難病、また今後も懸念される未知のウイルス感染への対応に着目し具体的なテーマを設定。
  • 「医療材料」「治療」「診断」のチームが相互連携して各課題へアプローチ。
  • 国民のQoL向上に向けて、「どこでも医療アクセス」実現に資する診断の基盤技術創出に着手する。
第5期の目標

研究実施体制

重点研究テーマ

ユニバーサルメディカルアクセスの実現に資する、国民の生活の質(QOL)を向上させる高品質・高機能・高精度な治療・診断技術の開発

組織図