健康で活力のある長寿社会と持続可能な社会の実現を目指して。

領域紹介

ご挨拶


生命工学領域長
松岡克典

 少子高齢化や環境負荷の増大が進む中、健康で安心して暮らせる健康長寿社会の実現、あるいは環境負荷を抑えた持続可能な社会の実現が求められています。そのような社会の実現に向けて、産総研の生命工学領域では、(1)創薬のリードタイムを短縮し、効率良い創薬を行うための基盤技術の開発、(2)健康な生活を確保するためのヘルスケア技術や再生医療等を安全に確実に行うための基盤技術の開発、(3)植物や微生物などの生物機能をデザインして活用する高効率な物質生産技術の開発に取り組んでいます。これらの課題に対して世界最高水準の研究開発を進め、新たな産業となる芽を産み出し、生まれてきた技術を産業界へ"橋渡し"することにより、イノベーションの核となることを目指しています。

 "橋渡し"を進めるためには、産業ニーズ、社会ニーズを踏まえた課題設定が重要と考えています。そのために、企業とアライアンスを結んで、次に進むべき課題を一緒に考え、共同で解決していく仕組みを用意しました。

 また、"橋渡し"を持続的に進めるためには、次の種を生み出す基礎研究が大切になります。所内だけでなく、大学や他研究機関などと連携した研究を推進しています。例えば、人工知能の生命科学への応用やゲノム編集技術など、将来に向けて必要となる新しい課題に取り組んでいます。

 海外との連携も強化しています。インドやインドネシアとの連携では、地域固有の生物資源の活用や産業界が相手国で技術展開をする上での足がかりとなる国際共同研究ラボの設置などを進めています。

 大学・研究機関や海外とのネットワークは、今後、産業・社会ニーズに即応するために大きな効果を発揮するものと思っています。

 これからも、産業界への技術シーズの発信と "橋渡し"を進めることにより、社会に貢献してまいる所存です。

 皆さまの益々のご理解とご支援をお願い申し上げます。

産業技術総合研究所
生命工学領域長
理事 松岡克典