研究戦略本部
Integrated Research Center for Wellbeing

ウェルビーイング実装研究センター紹介

ウェルビーイング実装研究センターについて

産総研の第6期中長期目標では、「エネルギー・環境・資源制約への対応」「人口減少・高齢化社会への対応」「レジリエントな社会の実現」の3つの社会課題の解決が掲げられています。本センターは、「人口減少・高齢化社会への対応」の課題解決を目指し、2025年4月に発足しました。

研究センター長あいさつ

ウェルビーング実装研究センター研究センター長の写真
研究センター長 谷川 民生

少子高齢化による労働者不足の問題は、我が国の抱える深刻な問題の一つです。我が国の生産年齢人口(15~64歳)は、1995年の8,726万人をピークに、2040年にはおよそ6,000万人まで減少する見込みです。今後は、より少ない労働力の下、現在の生産性を維持していく仕組みが必要とされます。AIやロボット技術といった情報産業技術は、労働者不足対応に大きく貢献できると期待される一方、すべての仕事がAIやロボットに置き換わる未来になるとは考えていません。より人間が、人間らしくAI、ロボット技術をうまく活用しながら、自身のウェルビーイングを向上させていくのかという課題を解いていかなければなりません。本センターでは、就労環境を対象として、就労のウェルビーイング向上、すなわち、就労の質(Quality of Working)の向上を実現することで、AIやロボット技術を使いながら、人が主役として就労という社会参加を持続的に維持できる仕組みを実装していくことを目指します。WHOの健康の定義では、①病気のない健康な体、②高い活動力、③社会参加、以上の3つを実現して、初めて健康な状態であると定義しています。すなわち、社会参加の維持というのは健康の重要な要素となります。その社会参加の一つを就労としてとらえ、無理なく持続的に就労ができる仕組みを実現することで、生産性向上にも寄与し、元気な高齢者が増えることで、社会保障負担の軽減にもつながると考えています。

組織

ウェルビーイング実装研究センター 構成メンバー

研究センター長 谷川 民生
副研究センター長 中坊 嘉宏

研究チーム

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